2026年度施設長研修会
令和8年度施設長研修会
令和8年9月5日(土)、静岡県産業経済会館 大会議室にて「令和8年度 施設長研修会」を開催いたしました。当日は60名を超える多くの皆様にご参加いただき、会場は熱気に包まれました。
開会前の時間には、日頃異なる現場で奮闘される参加者同士が活発に情報交換を行ったり、近況を報告し合ったりする姿が各地で見られ、こうした対面での横のつながりや交流の場がいかに貴重で重要であるかを改めて実感させられました。
本研修会では、午前に今後義務化が予定されている「ストレスチェック制度」と「職員のメンタルヘルス」について専門的な講義を受け、午後には「生成AIのレベル別活用実践」と題したワークショップを実施いたしました。現場が直面する課題の解決と未来に向けた先進的な取り組みを同時に学ぶ、非常に実り多き一日となりましたので、当日の様子を詳しくご報告いたします。

開会にあたり、静岡県作業所連合会・わの理事長中野卓也より参加者の皆様へご挨拶を申し上げました。
挨拶の中では、当会が現場の声を代表して静岡県へ直接要望を届けるといった地域福祉における重要な役割や、今後の事業所運営において避けては通れない課題について触れられました。特に、職員が安心して働き続けられる環境づくりのための「メンタルヘルス対策」の重要性や、国が強力に推進している「ICT・生成AIの現場活用」など、時代の変化に合わせた柔軟な対応の必要性が強く強調されました。
当会としての今後の取り組みの方向性を示すとともに、多様化する課題に各事業所が一丸となって立ち向かっていく重要性を再確認する機会となりました。参加された施設長や管理者の皆様も真剣な面持ちで耳を傾けており、研修会の幕開けにふさわしい、身の引き締まる力強いメッセージとなりました。

午前の部では、福祉現場における「ストレスチェック制度」をテーマに、2名の講師より専門的な視点からご講演をいただきました。
まず、JICセントラルの勝又彰様からは「ストレスチェック制度の概要と令和10年義務化への対応」と題し、制度の基本構造や義務化に向けた体制整備について、保険サービスを活用したリスク管理と絡めてわかりやすく解説していただきました。
続いて、文教町クリニック公認心理師の佐々木律子先生からは「ストレスの理解とストレスチェックの意義」をテーマにお話しいただきました。ストレスの根本的な仕組みに加え、高ストレス者が受診に至るプロセスなど、医療機関での豊富な実務経験に基づいた実践的な知識をご教示いただきました。
制度面と医療面の両輪から深く学ぶことができ、参加された皆様にとっても、職員のメンタルヘルスを守る重要性と具体的な対応策を再確認する大変実りある時間となりました。


会場には60名を超える多くの皆様にご参加いただき、熱気あふれる時間となりました。始終真剣に耳を傾ける姿や熱心にPCを操作する様子から、現場におけるストレスチェック制度への対応や、生成AIを活用した業務効率化に対する関心の高さが強くうかがえる充実した研修会となりました。
JICセントラルの勝又様からは、「ストレスチェック制度の概要」と題し、令和10年(2028年)から予定されている50人未満の事業場に対するストレスチェック義務化を見据えたご講演をいただきました。
制度の基本的な枠組みをはじめ、「義務化に向けて事業所として何を準備・対応すべきか」「どのような考え方で運用を進めていくべきか」という具体的なポイントを解説していただきました。特に、単なる制度の解説にとどまらず、事業所が抱えるリスクや負担を軽減するための保険サービスと絡めながら、実用的なバックアップ体制について丁寧にお教えいただきました。
制度への深い理解はもちろんのこと、これから各事業所が取り組むべき準備や体制整備の方向性が明確となり、参加された施設長や管理者の皆様にとっても、今後の具体的なアクションを見通すための非常に有益で実践的な時間となりました。




文教町クリニック公認心理師の佐々木律子先生からは、「ストレスの理解とストレスチェックの意義」をテーマにご講演をいただきました。
講義では、「ストレスとは何か」という基本的な仕組みの解説から始まり、参加者自身がチェックシートを用いて自らのストレス状態を測定する実践的なワークが行われました。日常の忙しさの中で自分でも気づかないうちに溜まっているストレスを客観的に実感・発見する貴重な体験となり、受講者の皆様も深く頷きながら聴き入っていました。さらに、高ストレス者が発生した際の対応や、医療機関の受診に至るまでの具体的な流れについても、順を追って丁寧にお話しいただきました。
頭で理解するだけでなく、ご自身の心の状態を捉え直し、職員のメンタルヘルスを守る重要性を再確認する機会となりました。施設長や管理者が日々の現場ですぐに活かせる学びの詰まった、大変深い時間となりました。
午後の部では、現在多くの事業所で関心が高まっている「生成AI」をテーマに、実践的なワークショップを開催いたしました。今回の講習では受講者のスキルや目的に合わせて「初級」「中級」「上級」という3つのレベル別クラスを設定し、各自が選択した課題に挑戦していただきました。
初級クラスでは、まずAIとの対話を通して基本的な操作感やプロンプト(指示文)のコツを体感していただきました。中級クラスでは、日々の業務に直結する資料作成や音声生成技術を活用し、AIを使って自分だけの研修資料を効率的に作成する手法を学んでいただきました。そして上級クラスでは、さらに一歩進んでAIを活用しながらWebアプリを構築し、他の職員や他事業所でも実際に利用してもらえるような仕組みづくりに取り組みました。
会場では、AIへの指示出しが思うようにいかず首をひねる方や、スムーズに作業を進める方など様々でしたが、参加された皆様は時間を忘れるほど一生懸命にPC画面と向き合われていました。特に印象的だったのは、いち早く課題をクリアした方が自然と周囲の方に声をかけ、操作方法を優しく教え合う姿があちこちで見られたことです。受講者同士が相互に課題へ取り組み、助け合う温かい雰囲気が会場全体を包み込んでいました。
苦労の末に思い通りの動作や資料が完成すると、会場のあちこちでパッと表情が華やぎ、非常に嬉しそうな笑顔や喜びの声が上がっていました。単に「AIの知識を得る」にとどまらず、ご自身の業務でAIがどのように役立つのか、その無限の可能性を肌で実感していただける貴重な体験講座となりました。





研修会の締めくくりとして、当会の研修委員長より本日の研修全体を振り返り、総括のご挨拶をいただきました。
挨拶の中では、午前中に学んだ「ストレスチェック制度」の重要性について改めて触れられました。令和10年に控える義務化を見据え、単なる形式的な制度導入にとどまらず、職員一人ひとりの心の健康を守り、誰もが安心して働き続けられる職場環境を整えることこそが福祉現場の盤石な基盤になる、と力強く語られました。
また、午後の「AI活用実践」についても言及され、急激に進化するデジタル技術やAIを業務に取り入れる意義が示されました。人手不足や業務過多が課題となる現代において、AIを上手く活用して業務効率化を図ることは、職員の負担軽減だけでなく、支援の質そのものを高めるための強力な手段になることが伝えられました。
時代の変化を恐れず、新たなツールや知識を前向きに取り入れながら、共に魅力ある事業所づくりを進めていく大切さについて委員長の温かくも熱いメッセージに、参加された皆様は深く頷きながら聴き入っており、一日の学びを深く胸に刻む素晴らしい締めくくりとなりました。